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2011年6月14日 (火)

弁護士さんにも色々。

こんにちは。

今日は暑くなりそうですが、今のところ風があり、涼しいです。

既に節電対策で苦痛な方々も多いと思いますが、当事務所では以前から節電しており、

窓を開けて太陽の仕事をしています

さて、本日も社長は不同沈下物件の調査と、不同沈下物件の裁判の件で忙しくして

おります

住宅に異常が起こった場合の修理費用は通常

築10年まで→建築会社

築10年以上→お施主様

となるわけですが、両者の折り合いがつかないことも多く、その場合には裁判に

なることがあります。

弁護士さんに任せれば何でも解決してくれそうなので、最終手段としてすがるしかない

ですが、弁護士さんにも得意・不得意な分野があり、建築関係には全くのシロートな

方もいらっしゃいます。

こちらが論理的にわかりやすい証拠を示して説明しても、トンチンカンな回答しか返って

こなかったりして理解してもらうのに苦労したこともあります(苦笑)

また、相手側の弁護士さんもしかりで、論点がずれたところを追求してこられるために、

こちらもそれ(本来関係の無いこと)についての資料をまとめなければならなかったり。

双方の弁護士さんがシロート同士だとなかなか核心の議論ができず、裁判も進まず

本当に大変だと思います。

もちろん弁護士さんは依頼を受けられた以上は猛勉強されていることとは思いますが、

柔軟で常識的な判断を求めたいですね。

ということで、もしも建築関係で裁判をするようなことがあれば、建築関係が得意な

弁護士さんを探して依頼されることをお奨めいたします。

これから家を建てられる方は、そうならないように事前の地盤対策をして下さいね

2011年6月 9日 (木)

小心者。

ブログを更新する度に思うことですが

本音でいくとはいうものの・・・

同業者の批判的意見を書くことが多いのでいつか炎上してしまうのではないかと

少々不安な小心者の管理人です

って炎上するほど、っていうかほとんどブログ見てもらってないし

大丈夫か

スウェーデン式サウンディング試験でも。

3/11の震災以降、やっと地盤の重要性が一般的に知れ渡ることとなり、連日マスコミや

webでも取り上げられています。

20年以上も地盤に向き合い、重要性を訴えていた私たちとしては大変喜ばしいことで

ありますが、間違った情報による間違った認識も多くあることが残念に思います。

いくつかありますが、特に目にするのが

「スウェーデン式サウンディング試験は信頼性がない。」

「信頼できるボーリング調査をしなければならない。」

というような内容です。

確かにスウェーデン式サウンディング試験はボーリング調査に比べると信頼性は

低いと言えます。

だからと言って全てのスウェーデン式サウンディング試験が×な風潮は間違っている

と思います。

スウェーデン式サウンディング試験は「礫」や「ガラ」などに当たると貫入不能となり

大きな値が出てしまうし、深部では貫入抵抗が増す傾向があり過大評価されがちです。

土もサンプリングできません。

いえ、この度「土壌すくい」なるものを導入し、不撹乱ではないですが採取できるように

なりました

Photo

余談でしたが・・・

上記のような理由により、いくら全自動式の調査機を使用しているからとは言え、

調査員の能力によって結果は大きく左右されることとなるのです。

この試験においては、貫入時の音による土質判断や、周辺状況や近隣の地盤特性

を把握できているかということが大変重要です

私たちにはこの基礎がしっかりとあるので、調査していても不審な点に気付くことが

できますし、その場合にはポイントを増やして納得できるまで調査します。

これができていないと、データの数値が大きくなったからと調査を終了し、データの

解析においてもその数値のみを信じ、机上の計算のみで工事の設計をしてしまう

ということになるのです

その結果は先日の日記に書いたとおりです。

当社に再解析を求められる他社のデータや調査結果には、そのように信用できない

ものも多いです。

調査機械さえ購入すれば誰でも調査ができると安易に考え、安い価格で調査・工事

している業者が増えており、本当に腹立たしいです

そういう業者を見抜くのは至難の業だと思いますが、住宅業者様などは複数の物件

を取引される中で、だんだんと不信感を抱かれて当社へご依頼いただくこともあり、

大変ありがたく思っています。

本題から少々ずれてしまった感もありますが

スウェーデン式サウンディング試験はそれ自体がダメなのではなく、使用する人に

よるということですが・・・

ボーリング調査では支持層を確実に確認できる上、土のサンプリングもできます。

信頼性は高いですが、標準貫入試験でのN値計測が1mのうち30㎝しかできない

のが、設計をするにあたって私どもとしてはちょっと物足りない気もします。

また、広い敷地で1ヵ所のみのボーリング調査のデータを元に解析・設計することにも

少々不安があります。

かと言って、5ヵ所調査すると費用と時間がすごくかかってしまうので現実的では

ありません

ということで、よほどしっかりと調査されたい場合、当社の一番のお奨めは

ボーリング調査1ヵ所 + スウェーデン式サウンディング試験数ヵ所

ですが、もちろん費用も高いのでご注意を

結論、スウェーデン式サウンディング試験でも「しっかりとすれば」信頼性は高いもの

に「できる」と思います。

2011年6月 6日 (月)

セカンドオピニオンと地盤保証。

こんにちは、今日は雨の予報だったため工事を明日に予定していたのに晴れましたね

まぁいいんですけど。

さて、最近特に他社で施工した調査や工事のご相談などが増えています。

セカンドオピニオン的な感じで、社長は毎日ご相談や検討書や資料作成に勤しんで

いますがそれ自体は売上にならないので、何とか仕事に結びついてほしいです

先日のご相談は、某大手地盤会社で調査をして改良工事が必要という判定が出たが、

その説明や判定内容及び設計・見積もりなどにも不安を感じられたため再度判定から

やり直してほしいとの内容でした。

最初は書面にて解析・設計、その後は直接現場に行って打ち合わせ。

社長の説明に納得していただくことができ、ありがたいことに当社にて改良工事を

させてもらうことになりました

設計事務所様や建築業者様だけでなく同業者の方からもご相談が多いんですよ。

感覚だけでやっている業者の方も多いのでちょっと考え物ですね

またその逆もしかりで、頭は良くても机上だけで現場を知らない方々の判定も全面的

に信用することは避けた方が良いと思います。

当社では様々な地盤保証会社やセカンドオピニオン的保証会社からの仕事も

やっているので色々と見ています。

現場を知らないがために、物理的に施工不可能(施工機が入れない)な工法を

提案してきたり、責任逃れのようなあいまいな解析をしてきたり・・・

そういうのは逆にこちらから説得して訂正させています。

直させないと現実に施工が進みませんので。

「改良工事率を減らします」と当時謳っていた保証会社による、明らかに改良工事が

必要な現場なのに改良工事をせず不同沈下してしまった物件のご相談も先日いた

だきました。

保証されるのか未だ不明ですが。

保証会社的には「不同沈下しても保証するから大丈夫」と言いたいのかも知れません

が、ビルダー様は信用を落とすし、御施主様は直してもらったからと言え不安は続く

だろうし・・・いつもそんなことを考えて胸が痛いです。

まぁその前に大体「保証が出ない」という事態になることも多く、そんなご相談もよく

受けているのですが。

何のための保証だと、聞く度に怒りを覚えます

ちなみに当社でも保証を取り扱っておりますが、十分な対策をしていたにもかかわらず

万が一予測不能なことが起きた場合のため保険として加入しております。

地盤保証があるから安心、と思っておられる方もいらっしゃるようですが・・・

地盤保証についてもう一度考えてみてほしいです。

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