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2015年11月13日 (金)

既製杭と柱状改良

すっかり秋めいてきました



横浜のマンションの傾斜が発覚して以来、こちらのブログやホームページのアクセス数が

大幅にアップしています

また、お電話でのお問合せも多くなりました。



今までほとんど知られていなかった分野だと思いますので、一般の方々の関心が高く

なったということはある意味嬉しいことでもあります。

今回の事故原因としては杭が支持層まで届いていなかったということですが・・・

当社が施工している柱状改良工法とは少し違うので簡単に説明したいと思います。




問題になっている杭は既製杭ですので、今回のように杭長が足りなければ簡単に

継ぎ足しができるようなものではありません。


今回の詳しい工法は不明ですが、いずれにしても新たな杭を発注してから作ってもらわ

なければならず、作るだけでも2~3週間はかかるそうです。

杭の種類によっては、打設済みの杭を一旦引き抜いて新たに打設する必要があるかも

しれません。




一方、柱状改良工法は現場打ちですので、融通が利きます。


当社の場合ですと、通常は、材料も多少余裕があることが多いので、数本が計画長

より深く入ったとしても対応できます。


その本数や深度が想定外になると、材料が不足してしまいますが、その場で発注

すればだいたい翌日には持ってきてもらえますので、工期を延長していただいて、

翌日に続きを施工するという形になります。



小口径鋼管工法においても同様で、当社では多めに鋼管を準備しているため、足りなけ

ればその場で継ぎ足し溶接をして、再度施工を続けることができます。


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また、施工機械には施工管理装置というものが付いており、今どの深度まで入って

いるか、どれだけの力で掘削しているか等の数値がリアルタイムで出ます。


オペレーターは常時それを見ながら改良杭を作っており、相当な抵抗が加わるところまで

掘削しますのでたとえ計画長より深度が浅くとも深くとも、固い地盤まで掘削できている

ことがわかります。

もちろん、有能なオペレーターですと、必要な抵抗が加わったことが施工中の音や感触

でもわかります。




しかしながら、なにぶん地中のことですから、どれだけ地盤調査をしっかりしていても予測

不能なことは数多くあることを理解していただき、工期と費用には余裕をもってもらいたい

というのが本音です。



参考記事→http://jiban-ds.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-6750.html



当社のホームページです

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